[本文0947]【始めて竜福寺に行香の礼式を定む。】昔より竜福寺に、先王の神主を奉安す。而も未だ行香の礼有らず。礼に于て甚だ欠くに似たり。是れに由りて、旧年、始めて使を竜福寺に遣はし、春秋、香を行ふ。又五節・朔望(正月初七日・三月初三日・五月初五日・七月初七日・九月初九日、冬至・歳暮・十二月晦日)に偶ふ毎に、卓、一を廟の正面に設け、香炉一・燈籠一対を飾り、毎朝香を行ふ。七月十三日より起して十五日に至るまで、御茶湯を進め、朝夕香を行ふ。