[本文0952]【竜、豊見城間切を過ぎ、暴風を引き起し、民屋を吹き破る。】三月の間、忽ち竜風有り、我那覇村比加の屋壁一片を将て、吹起飛来して樹上に置き、又南風原村赤嶺の屋を将て、両段に吹き分け、其の上段を数一百歩の外に擲ち、其の戸二扇は、何れに去るかを知らず。