[本文0968]【始めて元旦及び十五日に、素麺を国殿に該班するの士臣に賜ふ。】往昔の時より、元旦には大台所、芋御汁乙器・米円(俗に団子と叫ぶ)一器・赤飯一通を以て、内院に献じ、即ち赤飯を百官に頒賜し、以て朝賀の礼を労ふ。厥の後、亦議して其の百官に頒賜するの礼を止め、但宴を当番の諸臣に賜ふ。後年に至り、亦其の番の士臣に賜ふを裁つ。是の年、王、其の番の士臣、久しく国殿に在るの労を念ひ、麦麺(俗に素麺汁と叫ぶ)を該班(俗に当番と叫ぶ)の士臣及び家来赤頭に賜ふ。