[本文0971]【沙汀地を賜ひて以て家宅と為す。】人民日に増し多く、第宅日に増し少し。是れに由りて、那覇西の汀地(俗に西の海と叫ぶ)並びに唐栄東の汀地(俗に内潟原と叫ぶ)・泊邑の前渚・若狭町邑の東汀南辺(俗に外潟原と叫ぶ)を賜ひて、人民の家宅と為す。而して内潟の地は皆唐栄に属し、之れを名づけて美栄地と曰ふ。西海並びに外潟の南は、尽く那覇に属す。前渚内に一江を開き、其の江の西は泊邑に属し、亦南地は牧志邑に属す。