[本文0974]【水蔵を読谷山の駅宅に創造す。】読谷山の駅宅内に泉水有ること無し。遠く往きて水を汲みて以て駅用に供ふ。人、其の労に堪へず。是に于て、総地頭官、国師蔡法司(諱は温、字は文若)に随ひ、水蔵を製造するの法を学び、民をして水蔵を造りて、以て駅用に便せしむ。此れよりの後、各処に此の蔵を製造して、以て貯水の用を致す。