[本文1023]【二十四年、向文思・向英等、国中の川江を改修す。】本国の諸川は、湾々曲々、皆水性と相逆ひ、大雨有る毎に横流氾濫し、田地を衝破し、人深く之れを苦憂す。是れに由りて、王、按司向文思(本部按司朝隆)・向英(美里按司朝孝)等に命じ、蔡法司に追随して、已に決川の法を学び、遍く国中を巡り、細さに水勢を察し、江川を改正す。倶に其の性に従ひ、以て順流と為り、民人永く安らかなり。