[本文1025]【儲蓄倉を池上の地に創建す。】本国素より救荒の儲有り。或いは広幅門の左右に貯在し、或いは各蔵庫に借積し、未だ嘗て一の宝庫あらず。是の年に至り、始めて儲蓄蔵を建てて、米一千五百石を積在し、毎年其の績米の一半を将て、新米と輪換し、朽爛せしめず、以て荒年の済に備ふ。