[本文1027]【識名邑に、雷隕ちて人を撃つ。】正月二十七目早朝、大雨忽ち降り、雷霆大いに響き、倏ち真和志識名邑の比嘉の家に落ち、比嘉を圧打し、比嘉驚死す。人多くく会来し、皆以て調理し漸く蘇甦するを得。即ち医を請ひ服薬するも効験を見ず。翌日果して死す。