[本文1052]【太平山池間邑、民居繁衍し、伊良部島に移す。】太平山池間島は、土地甚だ狭く、人居繁衍して耕鋤するも食し難し。故に伊良部島に航し、田圃を耕鋤して以て衣食に資す。依りて彼の地を見るに、曠々たる茫野にして、肥土甘泉あり。宜しく五穀を種うべし。是れに由りて、在番酋長奏請して、国仲の地を撰び、池間の民を移す。名づけて国仲邑と叫び、而して与人一員・目差一員を設けて、其の村を総理せしむ。