[本文1055]【二十六年、始めて、御筆の額を懸け、且御製宸筆の石碑を先王尚円の采地の旧宅に建つ。】王、先王尚円采地の旧宅は之れ軽きに非ざるを以て(西原県嘉手苅村に在り)始めて御筆致和二字の額を懸け、又御製宸筆の石碑を殿庭に建て、永く国祚と倶に不朽に伝ふ(原、土人此の殿を看守す。今改めて向氏の黄冠一員をして、此の殿を把守せしむ。又向氏の王子、或いは按司一員・紫冠一員共計二員をして、輪流交代して其の事を総理せしめ、永く著して例と為す)。