[本文1056]【島袋邑の比嘉、年一百歳、以て直ちに黄冠に陞り、並びに品物を賜ふを蒙る。】大里県島袋村の比嘉は、乳名は志武、年已に一百歳、其の妻那辺は年亦七拾余歳、倶に以て血気未だ衰へず、身体壮健なり。孫子繁衍し、家亦頗る富み、担に栄華を誇り、名を四境に馳す。遂に朝廷に聞し、乾隆戊午の年、幸に直ちに陞りて黄冠を頂戴し、並びに糸綿一把・木綿布二端を賜ふを蒙り、以て旌表を致す。