[本文1139]【呉屋村村長六人、民に勧めて農を務め、物を備へて用に応じ、村をして疲れしめざるを褒奨し、位を賜ふ。】西原間切、是の時民疲る。独り呉屋村のみ然らざる者有るは、村長六人の力を以てなり。六人は乃ち呉屋掟親雲上・知念筑登之親雲上・与儀筑登之・松城間・三良呉屋・武太与儀なり。相共に民を率ゐ、謹みて国法に遵ひて以て俗弊を革め、民心を励激して、以て農務に力む。只二年の間に米五石八斗を蓄へ得たり。又乾隆八年、挙国の田地を査正するの時、応用の物、悉く皆預備して、供役の民、力を通じて相助く。是を以て査正早く竣りて、村疲れず。即ち位を奨賜して各々ー等を加ふ。