[本文1141]【米五斛を扶産婆に褒賜す。】人の婦人、子を産むの時に当り、或いは難産し、或いは逆産して命を害ふこと甚だ多し。其の時に当りてや、早く扶産婆の接生を求むれば則ち命を救ふ。今浦添間切城間村比嘉の妻、扶産婆の法を伝授し、婦人の難産に値ふ毎に能く之れを治して屡々験有り。是を以て、本県酋長具呈して総地頭官に禀明し、転じて朝廷に聞す。乃ち米五斛を褒賜す。