[本文1226]【十二月二十三日、夜、八重山大雨殷雷あり。】八重山の監撫使、其の頭目等と申報す、本島雷猛雨暴にして、夜の亥時に於て、雷、平得村仁志摩(人名)の屋中に落つ。其の家人、驚慌出でて視るに、踪影を見ず。只其の屋の右角に出火するを見、高声に叫喊す。四隣斉しく集りて其の火を滅す。後に屋裏を査するに、柱一株・榱三株、雷に打ち砕かる。別は傷つく所無しと。