[本文1245]【十七年春正月二十二日、知念郡安座間村を汀敷原に遷すを准す。】安座間村は、原来、人病に堪へず、民繁栄せず、且廃田も籍を成し、以て貢賦の不足を致す。本村、素、自ら泉有り。若し泉に就きて田を作らば、惟に水を本田に灌ぐのみならず、且天水田も亦利を得ん。然れども別に地方有り、名づけて汀敷原と曰ふ。其の地の田園便を得。且井は近処に在りて、風水も亦善し。故に其の請ふ所を准し、之れを汀敷原に遷す。