[本文1248]【夏六月初九日、午を過ぐるの時候大地震あり。】王城の石墻数十个所、併びに三个寺・玉陵・極楽陵の石墻処々、地震の壊す所と為る。其の外、諸方に亦損所有り。且地震已に止むも、潮水常ならず、或いは二三尺許り、或いは三四尺許り、内港に揚入して再三満退す未刻に及ぶころ、潮水恬静す。慶良間島内座間味・阿佐両村に至りては、海辺の田園処々、併びに民屋九家、波を被りて損ぜらる。