[本文1250]【二十九日、座間味郡阿佐村を古村に遷すを准す。】阿佐村は、地方窄狭にして、前に已に大浜原に遷すを准す。奈んせん人屋常に勁風に吹き損ぜられ、且其の村都て沙地に属す。此の次、大地震に遇ひて波浪大いに揚り、処々、潮水を被りて牽かれ、五家は亦波の倒す所と為る。且地震以後、井水も亦鹹す。故に其の請ふ所を准し、之れを旧村に遷す。