[本文1372]【正月三日、皇上、特に国王に御書額・玉器等の物を賞し、正副使に緞疋等の物を賜ふ。】耳目官向猷・正議大夫毛景裕、京に入り貢を進むるの時、王上、皇上の隆恩を叨蒙し、正賞を除くの外、特に御書額海邦済美の四字并びに如意玻璃等の器二十五件、絹箋四巻を賞す。又正使に各色の緞子十六疋・荷包五対を賞し、副使に各色の緞子八疋・荷包三対を賞す。且例宴を除くの外、屡々御前に召入して、平日の御食・克茶・克菓・克食を賞賜するを蒙る。洵に千秋の曠典、百世の栄光なり。其の余の公務、例の如く全く竣り、丁未の春帰国す。