[本文1373]【三月十三日、豊見城郡田頭村を志茂田原に遷すを准す。】田頭村居る所の下民、病身に堪へず、漸く疲捲に就き、民居減少して甚だ衰微に及ぶ。更に用水の不便なる有りて、本村籍に永く居を保ち難し。夫の民地の内、志茂田原は、土地瘠薄にして、本村は土地膏肥なり。村を志茂田原に遷さば、稼穡利を得、且田圃、用水の便有り、地理も亦善し。村民併びに掌管各役の詳請するに因り、故に其の地に遷ることを准す。