[本文1406]【本年、初めて八巻の纓を設く。】主上特に諭す、本国の八巻は、従来纓無く、便ならざる所有り。相当に中華の冠に循依して、纓を設くること可なるべし。該司議覆せよ等の因、法司に飭行す。遵ひて議し得て是に允に協ふ有るを将て、理として応に凛遵すべし等の因、奏覆す。旨を奉じて議に依る。是を以て、来年元旦より起して、上下一体に纓を設く。奏定す、主上八巻は、黄糸組を以てし、王子・按司は、青糸組を以てし、法司より以て諸士に至るまで及び八重・太平両島頭目・与人は、壱に是れ黒糸組を以てし、無系座敷以下は、黒棉組を以てすと。各々宜しきに従ふなり。