[本文1425]【法司官向天迪に諭し、杣山を巡看し、以て繁盛の計を致す。】原是れ杣山は、最も要需に係る。近年に至り、以て焦枯を致す。主上之れを聞き、深く貢船並びに王宮を営造するに、其の用を缺欠することを虞る。今番、宜しく法司官一員、中頭並びに国頭杣山を巡査し、以て盛茂の計を為すべし。即ち諭して向天迪(伊江親方朝慶)を遣はす。天迪、官僚を率往して、其の山を巡見し、随即に其の由を具備して、以て聖聡に達す。是に于て、各管に飭令し、或いは焦枯に就き、或いは曲木有れば、尽く芟除を行ひ、山林の法に依りて、以て盛生を致す。