［本文1495］【本年十二月二十三日、国頭間切楚洲村を旧籍に遷し、仍、掟役を立つるを准す。】国頭間切楚洲村は、乾隆元年始めて村籍に編し、翌年人数一百、彼の村に遷居す。但大風の時に当り、洪波騰揚し、村囲波に牽流せらる。乾隆三十五年、又朝廷に禀し、村を楚江兼久原に遷す。但災殃踵を接し、逐年疲苦す。人烟蓼蓼として将に�ｿ連に至らんとするや必せり。茲に地理師宮城通事親雲上に請ひて、地理を見せしむるに、説ふ、今村構ふる所の地は風水好からず等語と。籍を遷すを准すを乞ふ。且掟役に至りては、当日遷村の時、即ち引去を行ひ、既に奥掟をして兼務せしむ。但一个の掟、両村を兼管すれば、則ち指揮及ばざる有り。旧に仍りて掟を設け、地方を授賜するを准すを乞ふ各等の情、頭目僉呈し、酋長・検者・地理師・両惣地頭・田地奉行、印結を加具して前み来る。随即焉れを允す。