[本文1509]【本年六月初五日、雷、馬氏小禄親方良和の家に震ふ。】是の日、雷、馬氏小禄親方良和の家に震ひ、屋脊の端長さ一尺三四寸許りを撃破す。桁・竹・佗等を破らず。又梁端長さ三尺許り及び一根・二番座柱一根併びに天井板濶さ八寸許り・長さ一尺七八寸許りを割り砕き、座床及び畳等を破らず。而して三番座杉戸一個・大座杉戸三個は、是れ大いに破らる。三番座杉戸二個・大座杉戸一個は、是れ小しく破らる。更に大座小壁一処・三番座小壁二処及び各柱は、共に高さ一尺四五寸許りを以て、是れ小しく破らる。而して大座小壁一処は、直、濶さ一尺五六寸を穿つのみ。又大座隔子小骨濶さ一尺許り、及び二番座隔子小骨各処を破る。