[本文1581]【本年、十二月十日夜より十二日朝に至るまで雪雹久米島に降る。】此の時、暴風猛起して其の寒冷を極め、潮花を吹き騰げ、更に兼ぬるに雪雹並び降る。其の大きさ殆んど田豆粒及び大米粒に同じく、地に積ること七八分許り。両部惟に、薯蔓を枯損するのみならず、更に稲苗併びに諸凡の東作に至りても亦処々朽廃す。