[本文1584]【本年六月初十日、雷、渡具知洋面に震ふ。】此の日未刻、読谷山郡宇座村の真寸儀間・宇志玉城其の外四名、均しく小舟に駕し、公糖を那覇に装運するの時、偶々渡具知洋面に到りて雷震に遭着す。該儀間・玉城の両人、其れに打たれて死す。其の身体を視るに処々黒疵有り。其の余の四名は傷を受くること少些にして失命に至らず。