[本文1706]【二十九年壬辰正月二十五日夜、大いに雨ふり、雷、伊平屋島伊是名村に震ふ。】是の夜丑時、陰雨大いに降り、雷、伊是名村の貯米倉禀に震ふ。其の倉及び米、倶に已に焼化す。又野に宿するの牝馬一疋を震撃す。其の馬、前の両足土砂に蹈入れること五寸にして死す。身は疵痕無し。