[本文1724]【[尚育王]即位元年(大清道光拾五年乙未)本年、赤田村弘克進与那嶺筑登之親雲上真宜等の忠志を賞して譜代籍に叙し、又東村長浜筑登之親雲上等の忠志を賞して新家譜を賜ふ。】本国、将に冊封の大典有らんとす。其の冊使を款待するの需は、固より莫大の費に属す。但近年以来冗費踵を接し、帑項極めて乏しく、以て其の需を調弁し難く、正に計窮まるの秋に在り。幸に赤田村弘克進与那嶺筑登之親雲上真宜・泉崎村用作霖仲村渠仁也致通の祖母・東村長浜筑登之親雲上・泉崎村高良筑登之親雲上の母・西村宮平筑登之の祖母・宮城筑登之の母等六名有り。銅銭各十六万貫文を将て公に奉借し、以て其の需を補ふ。是れに由りて、与那嶺・仲村渠の祖母の二名を賞して譜代籍に叙し、長浜・高良の母・宮平の祖母・宮城の母の四名を賞して新家譜を賜ひ、以て忠志を表す。