[本文1793]【本年、楊氏真栄城筑登之嘉律を褒嘉して中布を賞賜す。】去冬、庖瘡流行すること有るに因り、凡そ家資有る者は、宜しく当に貧家を視察して、親戚縁魔スるを論ぜず、他人たりと雖も、或いは米銭を給し、或いは物件を与へ、或いは発借を行ひて、痘に染む者をして全く恙無きを得しむべし等の因、業経に檄を国中に行ひ、其の意を暁論す。時に泊村楊氏真栄城筑登之嘉律有り。其の令に凛遵し、貯ふる所の大米六包を発出して、親戚・縁慢び村中の困窮者に分ち給して、其の療用に備ふ。是れに由りて、中布二端を賞賜して、以て褒典を示す。