[本文1864]【本年三月十四日、雷、久志郡有銘村に廬居するの久米村幸地通事親雲上の宅内に震ふ。】此の日、大雨降るに因り、近辺の農民等共計男女七八人、其の雨を避くる為に、幸地家に蔵集す。此の時乍ち雷の其の家に震ふ有り。該人数の内に於て二名は雷烟に遇着して少しく手足を痛む。且其の余の人等、皆烟を被りて身を痛むる者無し。