[本文1877]【十三年丁未二月初三日、宮古島、風雨大いに作り、房屋を吹倒す。】此の日卯刻、下雨し、晩に至りて乍ち声の申方より来るを聞く。颯々として恰も浪の音に似たり。未だ幾ばくならずして暴風吹起り、佐和田駅一戸・織布房屋四戸・壮丁房屋七戸、共計一十二戸を吹倒す。此れを除くの外、別に奇事無し。