[本文1971]【本年、兼城郡の人民を褒嘉して爵位を賞賜す。】此の年、異国事務を管理するの倭役、海船に坐駕し前みて大島に赴くのとき、洋中風に遭ひ喜屋武郡洋面に飄流す。時に兼城郡の土民等有り、其の急難の状を見、小舟を盪き出し、之れが引導を為して那覇川に転到す。是れに由りて朝廷、皆爵位を賜ひて以て褒典を示す。