[本文1985]【本年、安謝港一帯の囲む所の庄田を毀破し、仍旧形と為す。】那覇・泊・安謝等の港は、乃ち王城の風水に係り、最も要区を為す等の由、載せて地理記に在り。但々道光十六申年に、浦添郡勢理客村境内の城門原下面一帯の潟地を将て、郡民の庄田を開き成し石を畳ねて囲と為すことを准す。又乾隆二十四卯年・道光四申年に、真和志郡安謝・天久両村境内の密那都・喜利知西原に有る所の曝塩沙場及び沿海の山野を将て、庄田を開き成し石を畳ねて囲と為すことを准し、甚だ風水の妨を致す。是れに由りて両郡に着令して其の囲を毀除し、仍旧形と為さしむ。