[本文1989]【本年、林奕海田場親雲上の功労を褒嘉して紫金大夫に陞せ併びに知行二十石を賜ふ。】林奕海は職を内に勤むること共計五次。一は著作文章副師に充て、一は著作文章総師に充て、一は講解師に充て、一は国学講解師に充て、一は長史に充つ。又使を外に奉ずること共計五次。其の内、一は進貢大夫に充て、一は八重山島に漂到するの華人の事務を料理するの大夫に充つ。此の両次の大夫は、任重く事大にして、誠に凡ならざるの功有り。是れに由りて朝廷、賞して紫金大夫に陞せ、併びに知行二十石を賜ひて以て其の功を旌す。