[本文2006]【本年三月、大いにsす。】客歳十二月以来、イ雨すること両次、未だ其の効を見ず。本月十三日、主上、親しく雨乞嶽併びに弁嶽に詣りて雨をイる。更に竜舟を竜潭に爬せしむ。又檄を国中曁び附近の諸島に行ひ、山籔を巡察して、暴骨を拾集し、地を択びて埋葬し、祭を賜ひ魂を安んぜしむ。且墓墳大いに壊れ屍骨暴露するも、猶子孫の修すべき者無きは、修葺を加へて以て幽魂を安んぜしむ。四月に至りて、雨沢大いに降る。