[本文2010]【本年、伊平屋島夫地頭西親雲上・西銘筑登之の二名を褒嘉して各爵位物件を賜ふ。】上届寅年十二月、中華船隻有りて、伊平屋島田名村の洋面に漂到し、礁を衝きて損壊す。此の時、夫地頭西親雲上・西銘筑登之の両人、其の場に飛び赴きて照料すること周全なり。是れに由りて朝廷、該西を賞して勢頭座敷位に陞せ、併びに白木綿布二端を賜ひ、該銘を賞して黄冠に陞せ、併びに白木綿布二端を賜ひ、以て褒典を示す。