[本文2040]【本年、泊村雍開基伊波筑登之親雲上興許・雍興功名嘉山筑登之興輩の両人を遣はし、鳥島に抵りて、人数を査験し、農務を指揮せしむ。】該島の人民は、従来手札に依照して飯料を恩賜す。近年に至り、人民繁昌す。該島員役、人を按じて料を賜ふことを呈請す。法司、其の人数を計らしむるに、殆んど、上届戌年査する所の手札の数に倍す。乃ち他郷の人民、其の中に混入するを疑ひ、特に泊村の雍開基伊波筑登之親雲上興許・雍興功名嘉山筑登之興輩を遣はし、該島に抵りて、人数を査験し、併びに農を教へ俗を改めしむ。該伊波等、本年八月初七日に島に到り、翌年三月三十日、事竣りて回籍す。