[本文2054]【本年、鳥小堀村幹啓祥宮城筑登之親雲上能達等八名を褒嘉して其の忠志を表す。】近年以来、公費踵を接し、国課極めて乏しく、将に来らんとするの冊封の需、以て調備し難し。幸に該宮城等八名有り、朝廷に禀請し、各銅銭十六万貫文を発して公に奉借す。是れに由りて朝廷、宮城・池原・先の備瀬の妻等三名を賞して、各譜代籍に陞せ、島袋・又吉・比嘉・新里・宮城の母等五名を賞して、各新家譜を賜ひて以て忠志を表す。