[本文2118]【十五年壬戌、唐栄の林氏新垣通事親雲上興福の母・南風原郡神里村の大城筑登之親雲上の母・八重山島黒島村の加寧屋の伯母・同島平得村の多麻の祖母の長命を賞して各物件を賜ふ。】興福の母は行年九十七歳、大城の母は行年九十九歳、加寧屋の伯母は行年九十五歳、多麻の祖母は行年九十三歳なり。皆身体、仍、健、真に是れ世に罕なるの長命なり。是れに由りて朝廷、其の寿を褒嘉し、興福の母に綿子一把・島紬二端を賜ひ、大城の母・加寧屋の伯母・多麻の祖母の三名に各綿子一把・木綿布二端を賜ひて、以て恩典を示す。