[本文2183]【本年六月、冊封欽命正副使本国に按臨す。】冊封欽命正使翰林院検討趙新・副使翰林院編修于光甲・護封遊撃謝国忠・弾圧官胡頤齡、頭号宝船に坐駕し、護封都司蕭邦佑、二号宝船に坐駕して、六月初九日五虎門に在りて一斉に開船、二十一日頭・二両号宝船郡覇湊に収到す。七月二十日、先王尚育を諭祭し、八月二十七日、詔勅を宣読して王世子尚泰を封じて中山王と為す。諸凡の典礼全く完竣を為し、十一月初四日、頭・二両号宝船那覇湊に在りて一斉に放洋す。奈んせん風波を被るに因り、湊口水浅きの処に漂流し、以て駕駛し難く、即ち湊内に吊進す。初十日、一斉に放洋し、十九日、事竣りて回朝す(弾圧官胡頤齢は弐号船に坐駕して回朝す)。