[本文2217]【本年、伊平屋島の玉陵に、初めて清明祭祀を行ふ。】伊平屋島の玉陵は、原、公項を動発して清明祭祀を挙行すること無し。今般に至り、主上、特に諭旨を発し、内地の玉陵の清明祭祀の例に準照して公項を動発し、恭しく尚氏伊江王子朝直を遣はし、親しく祭祀を行はしむ。若し又毎年此くの如く使を遣せば、則ち該島は遠く海洋を隔て、或いは節期を失はん。故に明くる年以後は、清明に遇ふ毎に、銘苅親雲上をして代りて行祭を為さしめ、更に阿武加那志曁び弐加也田乃阿武・該銘苅等をして、自ら祭品を備へて以て焼香を行はしむ。