[本文2302]【本年、久米村のb氏久高筑登之唯記の蛙玉を奉献する有り。】此の年、久米村のb氏久高筑登之唯記、六月五日辰前に、首里に赴かんとし、壷屋川より、転じて大道に過る約四五間に、適々群蛙四五十、田畦に列集し、一蛙に向ひ喚く有り。該久高、心中疑惑し、詳に看見を行ふに、其の一蛙、玉を頭に戴く有り。即ち其の玉を取得し、八月二十二日に朝廷に奉献す(其の玉、重さ一銭三分)。